シアターホリック  VOL.4


OZ -the another story-  
ベストプレイ大賞の発表です!


2005年3月に上演しました OZ the another story では、ご来場の皆様に好きなキャラクターを選んで頂く人気投票を行いました。今回はその集計に基づき、ベストプレイ大賞を決定したいと思うでありんす。
劇場に来れなかった人をなんだか悔しい思いにさせる、OZ ベストプレイ大賞、いよいよ発表です!

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発表の前に。
観れなかったあなたのために、
ネタばれバリバリのおおまかなあらすじ。



吾郷麻衣子は高校3年生。大学受験のために両親に見守られ、実家の雪国を出発。目的地は受験する大学のある名古屋である。しかし名古屋行きの長距離バスの運転手(まつしまひろかづ。)が突如人生に疑問を抱き、敷かれたレールを走りたくないと暴走。バスは明け方まで走り続け、一件の家に激突して平屋を破壊する。

破壊された家から出てきたのはまつしまななこ。某生茶とは全くの別人。ななこは、吾郷のたどり着いたこの世界はオズの魔法使いが治める国だと説明する。明日の朝までに名古屋に行かなければいけない吾郷は、焦って魔法の靴のかかとを3回鳴らす(原作ではそれで実家に帰れるのです)。

かかとを鳴らしてたどり着いた先は、とあるきしめん屋の店先。吾郷とななこはそこで一休の子孫である松岡さん(通称 一休)と出会う。
一休はおじいちゃんの経営するきしめん屋で跡取り修行をしていたが、じいさんが急に倒れて、息を引き取る間際に自分が一休さんの子孫である事を告白される。
一休と言えば母上様。一休は母上様を捜す旅に出ようとしていたのである。
吾郷とななこは、ちょっとめんどくさかったけど一休も連れてオズの魔法使いに会いに行く事にした。

団子屋のおやじにオズの街への道を教えてもらい、オズの街へ入る門の前までたどり着いたが、そこには川が流れていて、一本の橋、そのたもとには「この橋、渡るべからず」との立て札があった。
これって、一休のアレよねという理由でむりやり橋を渡らさせられる一休。当然橋はもろくも崩れ、美空ひばりが熱唱する中、川に流されていく一休。

一休が気がついたのは見知らぬ真っ暗な世界。天使が突然現れて、一休に死んでしまった事を告げる。なんとか生き返ってまだまだ出番が欲しいと懇願する一休に対して、わさび寿司を食ったら生き返らせてやると無茶な要求を天使がつきつける。
わさび寿司を食う一休。

一休が生き返って気がつくと、そこには丈夫な橋をなんなく見つけ、オズの国に到着してくつろいでいる吾郷麻衣子の姿が。自分の死の必然性に疑問を抱く一休。

オズの魔法使いは吾郷たちとの面会を拒絶。西の魔女を倒してきたら会って願いを聞いてくれるという。張り切って出発する3人。

しらたきを食いつつ歩いた道中、ジョニーまつ乃のおもしろショーなるチラシを見つけ、そのおもしろショーを見に行く3人。
ジョニーまつ乃のスタンダップコメディ、なのだが、インリンのものまねや変な手品、変な声で歌ってみたりなぞなぞの答えを言ったりと、シュールを通り越して理解の出来ない内容。
衝撃のあまり、楽屋へと挨拶に行く3人。

楽屋で世間話をする内に、西の魔女はジョニーの家の裏に住んでいる事が発覚。
よっしゃ、いよいよ西の魔女との対決だ。

西の魔女ってどんなやつだ、と思ってみたら、パペマペ風の鮫の人形であった。
これ、どうみても魔女としてはしょぼいだろと油断した一休、頸動脈をかみ切られ帰らぬ人に……。
人形を持っているジャージの男をしばき倒そうとあごうが果敢にも挑むが、実は受験票を鮫に奪われていて鮫のいいなりになるしかなくなってしまう。

地下牢に閉じこめられるななこと吾郷。
そこにあの長距離バスの運転手が助けに現れる。
バスの運転手は吾郷に鮫の弱点が書かれたメモを渡し、しかもトンネルを掘って2人を逃がす。

2回目の鮫との戦い。弱点のメモを颯爽と取り出し目を通すが、そこには「ジャージの方をしばけ」と見事な筆文字で書かれていた。だから、さっきそれで失敗したんだってばとブルーになる吾郷とななこ。
しかし人一倍気弱な鮫、弱点という言葉に異常に反応して、自滅する。
鮫は自分の正体を見てくれと言って、帽子と人形を外す。鮫の正体はなんと、ジョニーまつ乃であった。

実はジョニーは家出をしている最中で、家に帰りたくても引っ込みがつかなくなっている時にバスの運転手が現れ、鮫セットを渡して西の魔女をやるように頼まれたらしい。
バスの運転手は何者なのかという謎を残しつつ、ジョニーは帰っていく。

一休が気がついたのは見知らぬ真っ暗な世界。天使が突然現れて、一休にまたもや死んでしまった事を告げる。なんとか生き返ってまだまだ出番が欲しいと懇願する一休に対して、わさび寿司を食ったら生き返らせてやると無茶な要求を天使がつきつける。
もうわさび寿司はイヤだという一休。
天使の提案で、吾郷のマジミドルキックを受けるならわさび寿司を食べなくてもいい事となるが、試しに天使が受けたミドルキックは、もはや芝居とか演技とかそういうものではなく、まいっちゃうぐらいの威力。わさび寿司がまだましだとわさびを食べる一休。
女子大生とまもなく30のおっさんがもんどり打つ不思議な空間。

一休が生き返って気がつくと、そこには西の魔女をやっつけて、オズの国に到着してくつろいでいる吾郷麻衣子の姿が。自分の死の必然性にはげしい疑問を抱く一休。

オズの魔法使いはジョニーまつ乃激似のオッサンだった。話を聞くとオズ様は、ジョニーまつ乃の双子でジョニーはた乃という元芸人だった。
ジョニー兄弟は名古屋出身のお笑いコンビ。しかし何故かこの世界に迷い込んでしまい、長距離バスの運転手に「お前今日からオズの魔法使いやって」と言われ、戸惑いながらも魔法使いのふりをしていたとのこと。
困った。これでは願いを叶えてもらえない……。
と、思ったら、さっき長距離バスの運転手が来て、名古屋までヘリで送ってあげるよ、って話になってるんだって。やったあ。なんとか入試に間に合うぞ!

というわけで吾郷は徹夜で入試を受けました、とさ。

と終わろうとするが、一休は自分の願いを全く無視されている事を言い出せずにいて、まごまごしていたのであった。
ななこはバスの運転手にもらった一休への香典袋を手渡す。中から一休の母上様からの手紙がでてきて、母上様は今、雪国にいるから雪国にいらっしゃいとのメッセージが記されていた。


入試を終えた吾郷は、実家雪国へと向かう長距離バスに乗り込む。ふと気付くと運転手はあの運転手。何故か一休とななこも同じバスに乗っていた。吾郷の実家と一休の母上様がいる場所がおなじだったのである。

またテンションが上がる運転手。寄り道をしていく事に決定。実家に帰してと叫ぶ吾郷を無視して、4人の旅はどんどん脱線していくのであった。

おしまい。


さてさて。
長くなってしまいましたが、
上記のあらすじに全てのキャラクターが登場しているはずです。
もちろん、読むだけでは笑えませんね。
各キャラクターにはそれぞれのキャラ設定があり、
細かいネタもふんだんにちりばめられておったのですからね。
残念だと思う人は、是非、次回は劇場に来てね。

というわけで前置きはこの辺にして。
それでは発表です。
まずは各部門の発表、おもしろシーンの結果です!


Q1:あなたにとって、面白かったシーンはどこですか?

1位 きしめん屋のじいさん
2位 ジョニーまつ乃
3位 しらたき



実は周囲の評判でも、きしめん屋がダントツ人気でございました。
非常に解りやすいのがその理由でしょうか。
新喜劇的な展開で、比較的笑いの間口としては広かったようです。

しかしそう考えると、ジョニーが2位につけているのが気になります。

ちなみにジョニーってこいつ。
  ↓
ジョニーまつ乃

ジョニーは、まぁ、ご覧になっていただけた皆さんは解ってもらえるでしょうが
こりゃ一般受けはしませんわな。はまると面白いんだけどね。
意外とシュールもいけるって事スか?
次回はもっとすごいのやっちゃってもいいスか?

それで3位のしらたき。これ、意外(大泉くん風)。渋いネタだもん、だって。
しらたきは稽古場で偶然生まれたネタでございまして、
ぼくの演出と、深見七菜子のきわどい演技がコラボった傑作
とか言ってたら、傑作の基準がどんどんわからなくなりますね。
っつうかさ。稽古重ねるたびに七菜子のしらたきのすすり方がえぐくなるんだもん。
面白いから放っておいたけど。


さて。続いては次回のコメディで主人公にして欲しいキャラクター人気投票です。

Q2:次回コメディでは誰を主人公にして欲しい?

1位 深見七菜子
2位 吾郷麻衣子
3位 ジョニーまつ乃


深見七菜子はシアホリでも毎回人気なのです。
ま、シリアスもやるしお笑いもやるって、珍しい役者だとは思います。
普通の役者さんってお笑いやる時に、ちょっと悲壮感があるもんね。
七菜子にはそれがない。
ま、バカなんですよ(いい意味で)。早い話が(いい意味で)。

続いては吾郷麻衣子。って、あんた何で2位なの?
今回主役じゃない。あんた。
お客さんはあごうをそれほど求めているのか。
それでは次のコメディはあごう主演で女囚さそりでもやりますかね。
お色気バイオレンスコメディ、とか銘打ってさ。

3位。またでたよ。ジョニーまつ乃。
ってかさ、お客様に失礼を承知で聞きますが。
あんたらホントに見たいのか。ジョニーが1時間出ずっぱりの芝居。
しんどいのはこっちだけではないはずだ。
客席もきっとしんどいはずだ。
一体なんなんだ、何を求めてるんだシアホリに!


取り乱してしまいました。
続きましてはメインとも言える、一番面白かったキャラクター投票です。


Q3:今回、一番面白かったのはどのキャラクターですか?

1位 深見七菜子
2位 吾郷麻衣子
3位 ジョニーまつ乃


きしめん屋が初のランク外。追い上げてきたよ深見七菜子が。
七菜子はよく、まつしまに「あんたの役、ずるいよ」と言っておりましたが
ほら七菜子、見てみなさい。わかる人はちゃんとわかってくれてるじゃないの。
ホント、今回は七菜子のコメディエンヌとしての才能が開花した作品と言っても
過言ではないかも知れません。
なかなか身内は誉めないから、こういう場で誉めておく。

そして2位につけたのがなんと吾郷麻衣子。
基本的には面白い事とかあまり言わなかった吾郷が2位。
やっぱお色気バイオレンスコメディをやれという示唆なのでしょうか。
本気でやろうか、女囚さそり。

3位はジョニーまつ乃。
ジョニー、また新ネタ考えていつかやります。やりますとも。
ここまで好評ならやらざるをえんでしょう。
またみんなで困った時間を過ごそうではありませんか。


というわけで、いよいよメインのベストプレイ大賞の結果発表と参りましょう。
以上3つの集計結果をもとにして、一番得票数の高かったキャラクターが
ベストプレイ大賞に選ばれます。
それでは発表です。
ドラムロール、スタート!

theater holic vol.4  OZ the another story
ベストプレイ大賞 結果発表!

   1位 きしめん屋のじじい(松島寛和) 得票数 19票
   2位 まつしまななこ(深見七菜子)  得票数 16票
 同点2位 一休(松岡美幸)        得票数 16票

きしめん屋のじじいが堂々の1位入賞。
思えば事前に中央公園でやった時も、このシーンが爆笑でありました。

そして2位、3位に同点入賞したななこと一休。
ななこはやはりシアホリ古株の貫禄を見せつけた結果か。
それにしても「あたしコメディは苦手」と連呼していたみゆみゆが
なんと2位に入賞。
やったねみゆみゆ。わさび食った甲斐があったね。
でも1位じゃないからご褒美はなしだよ。

実はベストプレイに選ばれたら、
主宰の松島がご褒美を勝ってあげる事になってたんです。
8000円相当のご褒美。

……あぶなかったぁ。


というわけです。それではまた劇場でお会いしましょう。
シアターホリックvol.4 OZ ベストプレイ大賞の結果発表でした!
長いページを読んでくれてどうもありがとう!



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