シアターホリック、待望の第3作目は
壊れそうで壊れない、しぶとい家族の物語


 vol.3
「夜への長い旅路」
遂に情報解禁!!






CAST

ジェイムズ・ティローン(父)
 …… 松島寛和
メアリー・ティローン(母)
 …… 深見七菜子
ジェイムズ・ティローン・Jr(兄)
 …… あごうまいこ
エドマンド・ティローン(弟) ……
松岡美幸
キャスリーン(ティローン家 二番女中)
 …… 谷口水晶


ユージンと「夜への長い旅路」の話 …… あらすじ、のようなもの。

ユージンは1888年にニューヨークのホテルで生まれました。お父さんは人気俳優、お母さんは信心深いクリスチャンでピアノが大好き。
お母さんは「家族は一緒にいるべきだわ」と思い、アメリカ中の舞台を転々とするお父さんの後を、子どもを連れて回りました。そういう経緯でユージンは巡業先のホテルで生まれたのです。
彼は学校生活に馴染めず、色々な学校を出たり入ったりして、大学も途中退学。結婚にも失敗し、肉体労働をしながらの放浪生活に身を投じます。海への憧れが強く、世界の港町を水夫として訪れました。
しかし無理で過酷な肉体労働が仇となり、マラリアに感染、そのうえ肺結核も併発し、サナトリウムに入院する羽目に。
その後は作劇を学び、演劇活動のスタート。地方の劇団で座付きとして活躍し、評判が評判を呼んでついにはブロードウェイへ進出。アメリカ芸術の権威ピューリッツァ賞を4回も受賞。ノーベル賞を受賞するなど、演劇史の一時代を築きました。
現代でも取り上げられることの多いユージンの作品、その中でも今回シアホリが挑戦する『夜への長い旅路』は、ユージンが一定期間の上演を封印したという曰く付きの名作。彼が肺結核を発病した頃の1日を描いた自伝的な家族の物語です。一見するとケンカと疑いと不信と後悔とが渦巻く、ものすごく暗いストーリーなのですが、よく見ると家族同士が深い愛情で結びついていることに気付く事ができます。仲良くしたい、でも相容れない4人の、朝から夜へかけての長い旅路を描いた注目作です。

「ちょっとコレ、シアホリには無理なんじゃねえの!?」
なんて話題騒然! …… 見どころ


稽古場でも話題騒然です。何しろ普通に上演したら3時間を超える長尺もの、しかもそのほとんどが会話で展開されるという役者の力量が試される内容なんですもの。
それでも何故これをやるか、それはウチのメンバー全員が「コレ、面白いねえ!」と思ってしまったから。そして演出家であるぼくの「シアホリスタイルでこの作品を面白く上演したい」という、なんつーの、上演欲っつーの、そういうのに火がついてしまったからなんですね。「ちょっとコレ、シアホリには無理なんじゃねえの!?」なんて稽古前にはそういう声も(しかも身内から!)聞こえたさ。でもやるんです。ぼくにはぼくたちのスタイルでこの作品を上演できるという確信があるんです(えっへん)!
上演できるってだけじゃないよ、他の劇団、他の演出家にはできない我々だけの「夜への……」になりそうよ。だって劇団の若手二人、少女役やら少年役にぴったりのあごうまいこと松岡美幸が、こともあろうか30歳過ぎのおっさんの役、しかも飲んだくれの放蕩三昧なおっさんの役を演じるんです。そんな芝居って見たことあるか? おれはないぞ。この二人も「ミスキャスト」と言われないように必死で稽古中、その甲斐あってか最近はなかなか板に付いてきました。
とにかく今までやってきた作品がどれもこれもヘナチョコに見えるほどの、深い、人間性を描いた物語。こりゃぁ見ないと損ですぜ!

文責 まつしまひろかづ。


日時 10月27日(水)
   10月28日(木)
 両日18時開場 18時30分開演

料金 前売り 500円 当日 700円
チケットは劇団と
高知市内各プレイガイドで発売


場所
大橋通り西 メフィストフェレス3階

お問い合わせ シアターホリック
STAFF

 ユージン・オニール
演出 まつしまひろかづ。

イラストレーション 村岡マサヒロ
サイトデザイン あごうまいこ

制作 シアターホリック


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