あらすじ 修行を終え絵描きとして独り立ちした平吉は、五年ぶりに住み慣れた長屋へと帰ってきた。長屋は昔と何一つ変わっていなかったが、唯一変わっていたのは、顔なじみの少女さくらが十八歳で年頃になっていたことだ。 連日絵の制作に励む平吉は、出入りしている画廊の娘オキヨに一目惚れし、念願叶って結婚する。しかし幸せな新婚生活も長くは続かず、オキヨは病に倒れてしまう。平吉は必死にオキヨの看病を続けるが、回復の兆しが見えず、平吉は途方に暮れる。 |
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そんな中、平吉は自分の目がさくらに釘付けになっていることに気付く。さくらをこれまで子ども扱いしてきた平吉は、自分の心の動きに戸惑いを隠せない。そして平吉の心を後押しするかのように、オキヨは療養のため、実家へ連れ帰られてしまう。 知的で物静かなオキヨと、活発で屈託のないさくら。二人の間で揺れ動く男の姿を真っ直ぐに捕らえた、シアホリ流不実のラブストーリー。 |
原作・脚本・演出 松島寛和 ご好評いただきながら |